主流になるか?究極の内視鏡手術NOTES

腹腔鏡手術は「傷一つ」の時代へ・・・・
一般に腹腔鏡手術は数か所の穴から内視鏡を数本挿入して試行します。最近、急速に普及しているのが「単孔式」というもので臍から数本の内視鏡を入れる方法です
この方法は手技が難しいのですが、傷口が一つだけ(へそが、大きくなった位の感じ)で済むため患者さんの満足度が高く、いずれ「腹腔鏡手術のスタンダード」になると言われています

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

通常の腹腔鏡手術では数か所の小さな傷ができます

「単孔式」では傷が一つだけです  

 

両者の違いは、「カメラでモニターを見ながらマジックハンドでリンゴの皮をむく」ことを想像すれば理解できます。最もやり易い方法はカメラを真中に置き両側から掴むハンドと刃のついたハンドで捜査することです。これが従来の腹腔鏡手術に相当します。単孔式ではカメラ、掴むハンド、刃のハンドの3つを同一方向から操作します。器具どうしが、ぶつかり死角ができ操作が難しくなりますが、従来法で十分な経験を積んだ医師なら何とか試行できます。しかし、解剖的位置関係から、適応される手術は限定されます。

 



 


一つの穴で手術できるなら・・・・口から入れた内視鏡で「無傷」でできないか?というアイデアから生まれたのがNOTESです

通常の手術と同様、患者さんは全身麻酔、人工呼吸下でおこないます

口から胃の中を極力、洗浄・消毒をし内視鏡も完全滅菌された状態で「腹腔鏡手術と同じ無菌スペース」でおこないます

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得


胃カメラで胃の壁を切開し、そこから胃の外に内視鏡を
出して胆のうや大腸、小腸の「切除手術」をおこないます

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得


手術の吻合、胃の切開部の閉鎖は口から入れた「特殊な自動吻合機」を使います


 

  1. 現時点で世界で「数十人の臨床応用」がされています(患者さんも、さすがに希望する方が少ないようです・・・・)
  2. 「腹腔鏡手術よりはるかに難しく時間と人手がかかるため試験的にしか試行できない」が「重大な合併症は無く、NOTESを受けた患者さんは非常に満足している」と報告されています
  3. NOTESが普及するか?専門家の多くは「半信半疑」と言うのが今の正直な意見です
  4. しかし複雑な操作ができる内視鏡機器が開発されれば・・・NOTESは主流になる可能性があります。
  5. オリンパスがNOTES用の新しい内視鏡(複数のアームが使えます:EndoSamurai)を開発中です (下記アニメ) (文責:本郷メデイカルクリニック 鈴木雄久)

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得